「キーボードってなんでABC順に並んでないんだろう?」

「FとJのキーだけにある、あの小さな凹凸って何のためにあるの?」

キーボードを使っていて一度は、こんな疑問を抱いたことがありませんか?

毎日仕事や勉強で何気なく叩いているキーボードですが、実はそのキー配置やデザインには、150年以上の歴史と人間の知恵がぎっしり詰まっています。

今回は、現役システムエンジニアであり寿司打全国11位の私が、知ると明日誰かに話したくなるキーボードとタイピングの面白雑学を皆さんにお伝えします!

この記事を読めば、毎日触っているキーボードの謎が解けるだけでなく、職場や学校で「PC強者」としてちょっとドヤ顔で雑談できるようになりますよ!

なぜアルファベット順じゃない?「QWERTY配列」が生まれた歴史の謎

キーボードを見てみてください。アルファベット部分の左上が「Q・W・E・R・T・Y」という順番で並んでいますよね。この配列は、頭の6文字をとってQWERTY(クワーティ)配列と呼ばれています。

「素直にA・B・C・D…のアルファベット順にすればよかったのに、なぜこんなバラバラな並びになっているの?」と思ってしまいますよね。

実は、これには19世紀のアナログ時代にまで遡る、驚きの歴史的背景があるのです。

説①【有力】:タイプライターの「アーム絡まり」防止説

最も有力とされているのが、1870年代にアメリカで開発された「初期のアナログタイプライター」の構造に由来する説です。

当時のタイプライターは、キーを押すと金属製のアームが跳ね上がり、紙にインクを叩きつける仕組みでした。しかし、アルファベット順のキーボードで文字を素早く打ちすぎると、隣り合うアーム同士が物理的に衝突して絡まり、機械が故障してしまうという致命的な弱点があったのです。

そこで開発者は、「あえて連続してよく使われる文字のペアを離し、打ちにくくして打鍵スピードを抑えさせる」という逆転の発想で配列をバラバラに組み替えました。これが現在のQWERTY配列の原型となったと言われています。

つまり、私たちが日常的に使っているキーボードは、もともとわざと打ちにくくするために作られた配置がルーツだったのです!

説②:モールス信号の受信解読説

もう一つの有名な説が、当時の「電信技師(モールス信号の受信者)」からの要望によって配列が進化していったという説です。

当時、電信技師たちは耳でモールス信号を聞き取りながら、同時にタイプライターで英語の文章に書き起こす作業を行っていました。しかし、初期のアルファベット順キーボードでは、モールス信号の「音の組み合わせ(トン・ツー)」と指の動きが噛み合わず、入力テンポが乱れやすいという課題がありました。

そこで、モールス信号で頻繁に使われる符号や、紛らわしい音の聞き取り・解読をスムーズに行えるよう、技師たちのフィードバックを取り入れてキーを並べ替えた結果、QWERTY配列に辿り着いたと言われています。

現在でも「タイプライターのアーム対策説」と「モールス信号説」のどちらが本当のルーツなのかは諸説あり、歴史のロマンとなっています!

裏話:実は「TYPEWRITER」が一瞬で打てる!?

タイプライターのセールスマンが、顧客の前で商品をデモンストレーションする際、自社名である「TYPEWRITER」という単語を誰よりも素早く打てるよう、キーボードの一番上の段(QWERTYUIOP)の文字だけで完結する配置にしたという商売上の面白い逸話も残されています。

触るとある「ぽっち」は何?「F」と「J」に突起がある理由

キーボードの「F」と「J」のキーを指先で優しく触ってみてください。他のキーにはない「小さなポッチ(突起)」や横線がついているはずです。

このポッチの正体は、手元を見ずにタイピングするための命綱、「ホームポジションの目印」です。

  • 左手の人差し指 ➔「F」
  • 右手の人差し指 ➔「J」

手元を一切見なくても、指先でこの突起を捉えるだけで、自分の両手がホームポジションに置かれているかを瞬時に確認できるようになっています。人間工学デザインの傑作ですね。

【筆者の小言】プロでもホームポジションに戻るときは「全集中」

「寿司打11位のプロだったら、突起なんて意識しなくても勝手に指が動くんでしょう?」と思われがちですが、実は全くそんなことはありません。

私自身、タイピング中やゲームのプレイ中などで一度キーボードから完全に手を離した後にホームポジションへ戻る瞬間は、人差し指の先に「全集中」して突起を探しています。

指先に神経を研ぎ澄ませ、「よし、突起見つけた!」と確認して初めて、安心して爆速打鍵モードに入ることができるのです。

「あれ!?突起が見つからない!?」となった時は、私でも一瞬かなり焦ります(笑)

上級者にとっても、この小さな突起はなくてはならない相棒なのです。

プロでも「QWERTY配列」を選ぶ理由と、キーボードの謎を探る楽しさ

世の中には、QWERTY配列よりもはるかに合理的で、指の移動距離が少なく爆速で打てる「Dvorak配列」や「親指シフト」といった特殊なキー配列も存在します。

しかし、私はQWERTY以外の配列に乗り換えようと思ったことは一度もありません。

なぜなら、世界中のパソコン、スマホ、銀行のATMに至るまで、あらゆる機器の標準がQWERTYで統一されているからです。今さら別の配列を極めるよりも、世界標準であるQWERTY配列を極めるのが、最もコスパが良く汎用性が高いと確信しています。

(「もし日本語のローマ字入力に特化したキーボードがあったらな〜」なんて妄想するのは大好きですけどね!)

日常の「これ何だろう?」があなたを「PC強者」にする!

キーボードをじっくり眺めてみてください。

  • 「Caps Lockって何のためにあるの?」
  • 「なぜEnterキーだけL字型でこんなにデカいの?」
  • 「NumLockって押すと何が起きるの?」

普段何気なく見過ごしているキーには、どれも「あまり知られていない存在理由」があります。

こうした「これ何だろう?」という疑問を日常的に持ち、雑学として知っていくことこそが、ITやパソコンへの苦手意識をなくす第一歩です。

キーボードの雑学を知っている人は世の中に極端に少ないため、少し知っているだけで周囲からえっ、PC詳しいじゃん!と一目置かれるようになりますよ!

まとめ:雑学を知ればあなたも「PC強者」!明日の雑談ネタに使ってみよう

今回は、タイピング雑学の第1弾としてQWERTY配列の誕生秘話F・Jの突起の秘密を解説しました。

150年前のアナログな事情から生まれた不便な配置が、現代でも世界標準として受け継がれていると思うと、なんだかロマンを感じますよね。

ぜひ明日、職場や学校で「キーボードの文字って、実はわざと打ちにくくするためにあの順番になったらしいよ」とドヤ顔で話してみてください!

次回も、「Enterキーがデカい理由」や「BackspaceとDeleteの決定的な違い」など、知ると面白いキーボードの謎を解き明かす雑学シリーズをお届けします。お楽しみに!